WORKS活用・別注製作事例

【活用事例】硬質金属(合金):ドライフィニッシュ工法(バレル研磨の乾式鏡面仕上げ)

弊社では、「小型スーパーエイトフィニッシャー(8の字全面流動式バレル研磨機)」のデモ機を保有しております。

この装置、一見は標準仕様品と変わらないのですが、最高使用回転数300RPM の『高回転対応仕様』となっております。
このたび、『高回転対応仕様』デモ機を使いまして、「ドライフィニッシュ工法」の研磨テストを実施致しました。

ドライフィニッシュ工法」とは、乾式のバレル研磨を用いた鏡面仕上げ方法です。
バフ研磨に近いレベルの鏡面仕上げを、バレル研磨を用いて「簡単に」「知識・技能が不要で」「自動化」実現する方法です。

研磨自動化による人手不足の改善や作業効率向上、または熟練技術を必要とするバフ研磨に代わる研磨手法として、秋山産業が推奨致しておりますバレル研磨の活用方法の一つです

実際にどのような研磨効果が得られるのかは下記の通り研磨条件、写真等をご覧下さい。

研磨条件
・材質:コバルトクロム合金(HV=400~500相当)
・研磨方法:
①バレル研磨前 弊社RAホイールを用いたハンドピースグライダーによる表面研磨を行った状態
②バレル研磨(湿式・第1工程) 弊社ART-6を使用(30分)
③バレル研磨(湿式・第2工程) 弊社AUP-10を使用(60分)
ドライフィニッシュ工法(乾式バレル研磨) 60分

①バレル研磨前
②バレル研磨(湿式・第1工程)
③バレル研磨(湿式・第2工程)

写真を拡大してご覧頂きますと、かなりの鏡面度が出ていることをご理解頂けるかと思います。
今回は硬質金属(コバルトクロム合金)をテストしましたが、一般的な鉄やステンレスでも十分にご対応頂けます。

但し、「ドライフィニッシュ工法」には以下の通り課題も多くございます。

  1. 標準仕様の「小型スーパーエイトフィニッシャー(8の字全面流動式バレル研磨機)」では研磨効果が出にくいです。
  2. 素材によっては研磨効果が出にくいものがあります。特に、熱可塑性の素材は難しい場合がございます。
  3. 鏡面になればなるほど打痕は目立つのでNGです。ワークによっては1室に1ワーク(研磨槽の小室細分化)が必要になります。
    特に金属は打痕が目立ちますので、研磨槽に関する仕様は十分にご検討頂くことを強く推奨致します。

現在、「小型スーパーエイトフィニッシャー(8の字全面流動式バレル研磨機)」をベースとした「ドライフィニッシュ工法」対応の小型バレル研磨機につきまして、今夏発売を目標に開発を進めております。
湿式、乾式両方を1台で行える小型バレル研磨機です。発売決定致しましたら、弊社Webサイトにて発表申し上げます。

樹脂素材でのテスト紹介につきましては、こちらをどうぞ!!

ドライフィニッシュ工法」にご興味ございましたらお気軽にお問い合わせ下さいませ。
研磨テストも随時承っております。

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