WORKS活用・別注製作事例

【仕様変更事例】小型循環式サンドブラスト機 ASB-2N型(微粉メディア投射対応モデル)

小型循環式サンドブラスト機 ASB-2N型」の仕様変更モデルを納入させて頂きました。

小型循環式サンドブラスト機 ASB-2N型(微粉メディア投射対応モデル)

今回は、小型循環式サンドブラスト機「ASB-2N型」に小型集塵装置「VF-5N型」・分級用サイクロン・専用ホッパーを組み合わせた、研磨微粉の投射に対応したシステムを納入させて頂きました。
本納入事例につきましての詳細は動画でも公開しておりますので、是非ご覧下さい。

小型循環式サンドブラスト機「ASB-2N型」の標準仕様は アルミナ、ガラスビーズを投射する場合、60~120番辺りが最も安定投射するようになっております。
もっと細かい粒度、180番相当より細かいブラストメディアでサンドブラストする場合、投射自体はできるものの、

  • ブラストメディアが細かすぎるのであまり循環せず、集塵装置に回収されやすいので不経済
  • ブラストメディアの流れが悪く、出たり出なかったりと投射量が不安定

といった課題が出てきます。

この微粉メディア対応システムは投射後に全てのブラストメディアを分吸用サイクロンに取り込むことにより、再循環できるブラストメディアをしっかり選別します。
これにより、400番相当のブラストメディアでも70~80%の高い循環率を実現しております。

1.微粉メディア循環のメカニズム
ブラストメディアの投入は標準仕様機と同じく、ブラストキャビネット側のホッパータンクに投入します。
ホッパータンクに投入されたブラストメディアは、集塵装置の吸引力により全てが分級用サイクロンへ誘導されます。そして、分級用サイクロンの強い遠心力によりブラストメディアと非常に細かい粉塵が分離され、ブラストメディアはサイクロン側ホッパーへ、細かい粉塵は上昇気流により集塵装置へそれぞれ回収されます。

微粉メディア対応仕様:構成内容

サイクロン側ホッパーに回収されたブラストメディアだけがサンドブラストの投射に充てられます。
投射後、ブラストキャビネットに浮遊するもの、ブラストキャビネット側のホッパータンクに落ちたもの投射したブラストメディア全てが集塵装置の吸引力により再び分級サイクロン側に回収されるというものです。

2.投射機構(パワーアップ砂供給器)
この装置のサイクロン側ホッパーの下にはパワーアップ砂供給器を標準装備しております。
これは砂供給器の中に小さい口径のエアージェットを内蔵しており、空気の力で砂ホースに滞留しがちなメディアを押し出してノズルガン側へ送り込む仕組みとしております。
細かい微粉メディアは流動性が特に悪く、経路の途中でどうしても溜まりがちになります。
これが「微粉メディアの投射量不安定」の原因です。
空気の力で押し出しサポートすることにより、微粉メディアで発生しやすい投射の不安定さを抑制する効果が期待できます。
送り込み用のサポートエアーの流量はダイヤルで無段階調整できます。
メディアの投射状態を見ながら調整して頂ければOKです。

パワーアップ砂供給器

3.集塵装置
集塵機は小型タイプの「VF-5N型」をお選び頂くことになります。
システム全体としては少し場所を取る形になりますが、今回の場合は吸引力を重視することが必須ですので省スペース性においては多少我慢頂くことになります。
また、吸引力を自在に調整できるようにブラストキャビネットの背面部には開閉ダンパーを設けております。

小型集塵機「VF-5N型」
開閉ダンパー

特に精密な表面仕上がりを求められる一点ものの小物パーツ製作業者様へ納入させて頂きました。
末長くご使用いただけることをご期待申し上げます。

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