WORKS活用・別注製作事例

【納入事例】スーパーエイトフィニッシャー(ステンレスタンク+バラシリンダー増設仕様)

先日、「スーパーエイトフィニッシャー(8の字全面流動式バレル研磨機)」の別注製作機を納入させて頂きました。

今回のお客様の要望は下記の通りです。

1.ワークに錆や不純物の付着はNG
2.ワークの形状寸法の種類が非常に多い
3.超小径長尺物パイプを曲がらず表面処理したい

装置自体は標準仕様の「30Lタイプ(7.5L研磨槽×4槽式)」ですが、発錆防止対策や様々な形状寸法に対応すべく、三種類の研磨槽(研磨タンク)を別注仕様と致しました。

(研磨槽その①)7.5L八角研磨槽(ステンレス製+ウレタンゴムライニング)
標準仕様の「7.5L八角研磨槽」の材質変更モデルです。
「発錆防止対策」「ゴム屑発生防止対策」「ゴムライニングの長寿命化」としては最もポピュラーな別注仕様になります。
お客様のご希望につき、間口は『八角ストレート形状』に仕上げました。
この研磨槽は計8個(=1台分+予備1台分)ご準備させて頂きました。

(研磨槽その②)1室バラシリンダー(ステンレス製+ウレタンゴムライニング)
「内径φ73×深さ190mm」のシリンダータイプの研磨槽(通称:バラシリンダー)です。
研磨時に大きな移動量が発生してはいけない「超小径長尺物パイプ」をバレル研磨するために製作しました。
「発錆防止対策」「ゴム屑発生防止対策」「ゴムライニングの長寿命化」として、「研磨槽その①」と同じく『ステンレス製+ウレタンゴムライニング仕様』にしております。

このバラシリンダー×4本を、1つの研磨槽受け(装置側)に取り付けることができます。
そのまま取り付けると研磨槽受け(装置側)に対してガタが発生しますので、研磨槽受け(装置側)にバラシリンダー装着用治具を取り付けた上で使用可能です。

このバラシリンダーは計16本(=1台分)ご準備させて頂きました。

この手のワークは、標準の「7.5L八角研磨槽」を使うと、ワークとメディアが動きすぎて曲がり・変形リスクが大きく高まります。この為、研磨槽口径の小径化は必須です。 別機種(ニードルスーパー、ニードルスーパーエイト)の標準仕様で「4本組シリンダー研磨槽(下記写真)」を採用するのも1つの選択肢でしたが、「女性従業員でも軽くて取り回しの良いものを」というお客様のご要望で、今回は『バラシリンダー方式』とさせて頂きました。

(研磨槽その③)2室バラシリンダー(ステンレス製+ウレタンゴムライニング)
「研磨槽その②」と外寸は同じで、中心部に仕切を入れて両端部を蓋にした「2室」タイプのバラシリンダーです。
「研磨槽その②」と考え方は同じ、研磨時に大きな移動量が発生してはいけない「超小径長尺物パイプ」をバレル研磨するために製作しました。但し、こちらは長さの短いものを一度に多く処理できるように「2室化」しました。
蓋はネジ式に変更し極力内寸を確保。専用の治具で開閉します。
「発錆防止対策」「ゴム屑発生防止対策」「ゴムライニングの長寿命化」として、「研磨槽その①」「研磨槽その②」と同じくステンレス製+ウレタンゴムライニング仕様にしております。

装置への取付方法は「研磨槽その②」と全く同じです。

このバラシリンダーも計16本(=1台分)ご準備させて頂きました。
室数に換算すると32室!!1室につきワーク1個の精密仕上げの量産化にも対応可能ですね!

あと、お客様の要望により、ネジ式蓋開閉に便利な「バラシリンダー固定治具」もオリジナル製作させて頂きました。

様々なワークに対応可能な汎用性と、作業環境に対するお客様の『思い』と『こだわり』を形にした装置になりました!
末長くご愛用頂けることをご期待申し上げます。

秋山産業では、バレル研磨機の別注製作も承っております。
貴社のご要望を是非お聞かせ下さいませ。

CONTACT日本全国対応しています。
お気軽にご相談ください。